車の売却を考えた時に、どのような手順で進めていけばいいのかわからない方もいるでしょう。
たしかにはじめての車売却だと、何から始めればいいのかわからないかもしれません。
そこで「はじめて車を売却する初心者講座」として、順を追って車が売却できるまでを解説します。
今回は査定を受ける前の手続きや書類を確認しましょう。
査定を受ける前の手続きや書類を確認しておくことで、後で慌てずに車を売却することができます。
落ち着いて手続きをすることができれば、相手のペースに飲み込まれてしまうこともないでしょう。
ここまでの講座を確認していない方は下記を参照ください。
第1回「車を売却する前に状態を確認!状態別の売却方法を紹介!!」
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第2回「車の相場価格を簡単に手間をかけず調べる方法!適正価格を見極めよう」
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第3回「車を売却する方法は4つある!あなたに一番オススメな方法!」
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第4回「車の査定を受ける前に査定額アップのポイントを確認!高く売れる交渉術」
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車の査定を受ける前に査定額アップのポイントを確認!高く売れる交渉術
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もし車の売却方法を知っているのであれば、次の講座を確認しましょう。
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車を売却する時の税金は?還元される税金と支払う税金がある!
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車を売却するまでの流れを確認
まず車を売却するときの全体的な流れについて解説していきます。
車を少しでも高く売却するには、全体的な流れを知った上で焦らずに進めていくことが大切です。
今から車を売却しようと考えているのであれば、これから紹介する1~5の手順に沿って進めていくようにしましょう。
- 車の売却方法を決める
- 買取業者を決める
- 契約手続きの準備をする
- 車両を引き渡す
- 入金の確認を行う
おおまかな進め方は以下となります。
手順1:車の売却方法を決めよう!

これから車を手放そうと思った場合、まずはどうやって売却するか決める必要があります。
以前はディーラーや中古車販売店などでの下取りするのが主流でした。
しかし現在では中古車買取店の出現やオークション、さらにはインターネットを利用した個人売買などさまざまな売却方法があります。
しかしオークションや個人売買は、下取りや買取よりも高く売れる可能性はありますが「契約のおける不備」「料金の未払い」「車両トラブル」「煩雑な手続き」などリスクがあるため、あまりオススメはできません。
主な車の売却方法は3つ
車を売る方法は「下取り」「中古車買取店で売却」「一括査定」という、3つの方法にわけることができます。
- 下取り:手間はかからないが査定額は低め
- 車買取店への売却:下取りよりは高く売れるがどこの買取店で売るか判断が難しい
- 一括査定:一度に複数の買取業者へ査定依頼を出せる
とくに簡単に中古車買取店を探す方法は、「一括査定サービスを利用する」というものです。
一括査定サービスは、サイト上で売りたい車の情報(車種、年式、グレードなど)と個人情報を入力して利用します。
すると近くの車買取店を探して、一度に複数の車買取業者へ査定依頼ができるサービスです。
詳しくは下記の記事で確認してみてください。
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【まとめ】車買取一括査定サイトとはどんなサービスなの?
サテイ君 一括査定サービスは正しく理解した上で利用すればとれもいいサービスです。 しっかりと理解をすれば高額査定も狙えます。 しかし実際にどんなサービスなのかよくわからない方もたくさんいるでしょう。 ...
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手順2:車を売却する買取業者を決めよう!

車をなるべく高く売却するためには、査定額がどこよりも高い買取業者に売ることが大切です。
しかし買取店舗の「地域No.1の高価買取!」やディーラーでいわれる「特別に○○万円で下取りします」といった営業トークを信じてしまう方もいらっしゃいます。
ディーラーの下取りと比べて高値がつきやすい中古車買取店でも、店舗によって売却額は大きく変わってきます。
車を高く売却したいのなら、慎重に買取業者を選んで適した業者を見つけなくてはなりません。
そこで判断基準にするのが評判や口コミです。
買取店の「評判や口コミ」を調べるのが重要!
たとえば「どこの買取業者が車を高く買ってくれるのか」「接客や売却後の対応に問題はないか」など、売却先の店舗を選ぶ時には確認しておきたいことがあります。
それはインターネットなどを使って、しっかりと下調べをしておくことです。
全国展開しているような大手に比べて、小規模な買取店は接客マニュアルなどが整備されていないこともあるので、店舗によって対応にバラツキがあります。
逆に大手買取店でもフランチャイズなどの場合は統率が取り切れないことが多く、同じ店でも対応に違いがあったりします。
また「あとから査定額が減額される」「売却代金が振り込まれない」など、トラブルが発生することもあるでしょう。
そのようなトラブルを避けるためにも、買取店を利用したユーザーの口コミはとても有益な情報となります。
口コミ情報のすべてを信じる必要はないですが、評価が低い店舗の利用は避けたほうがいいです。
査定依頼する候補が決まって出張査定を希望する場合は、まずは店舗に問い合わせをしてみましょう。
その時に査定や買取について質問した際の、「担当者の答え方」「対応の仕方」も店選びも大きな材料となります。
もし買取店の対応に不安な点や不審な点があれば、そのような店舗も避けるべきでしょう。
手順3:契約の手続きをするための準備をする

査定を受けて金額と内容に納得できれば売買契約をおこないます。
しかし査定前に契約手続きの準備を済ませておきましょう。
準備を怠ってしまうと査定額が低くなってしまうだけでなく、売りたくても売れない状況になってしまうことも考えられます。
そこで事前にしておいた方がいい準備について紹介しておきましょう。
車を売る時に必要な書類を準備
まず車を売却するには必要な書類があります。
また書類によっては取得に日数がかかる物もあるので注意しましょう。
そのため事前に書類があるか確認をして、再度取得しなければならない場合類は前もって準備しておきましょう。
プラス評価に必要なもの
必ず用意する必要はありませんが、持っていると査定額がアップする可能性があるものを紹介しておきます。
整備記録簿
整備記録簿は「メンテナンスノート」ともいい、履歴書やカルテのようなものです。
整備記録簿にはどんな整備や点検を受けてきたのか、ということが記録されているので必要な整備や点検を受けてきたという証明となります。
整備記録簿があるとないでは、圧倒的に「整備記録簿あり」の方が売りやすいため、査定額がアップする可能性があるのです
純正品のオプション
純正オプションはプラス評価につながりやすいですが、査定前に購入する必要はありません。
純正オプションのすべてがプラス評価となるわけではありませんが、事前にまとめておき査定時に伝えるようにしましょう。
また社外品についてですが、「有名ブランドのアルミホイール」や「高性能ナビ」などであればプラス評価も期待できます。
しかし社外品は個人の趣味趣向が大きく影響するので、それほどプラス査定は期待できませんし、場合によってはマイナス評価になってしまう可能性も。
もし純正パーツが残っているのなら、事前に準備しておけばムダなマイナス評価を受けにくくなります。
その他のオススメポイント
その他にも「スペアキー」や「取り扱い説明書」なども用意しておくと、査定額がプラスになる可能性があります。
また簡単に車の外装や内装を掃除しておくことも重要なポイントです。
洗車して室内清掃をしたところで車が新品になるわけではありませんが、汚い車よりも綺麗な車の方が査定士に与える印象がよくなります。
できる限り購入したときの状態に近くすることで、査定アップにつながるでしょう。
手順4:車両を引渡す

査定額に納得して売買契約を結んだあとは、車両を引き渡すこととなります。
注意点としては、車両を引き渡す日までに車内の私物はすべて片付けておくこと。
なぜなら「車両本体」「必要書類」「そのほか純正パーツ」など、売買契約に含まれていないものは勝手に処分することができません。
また大切なものが残っていたとしても、そのまま紛失してしまう可能性があります。
最後に車内清掃をしながら、私物はすべて出しておくようにしましょう。
手順5:入金確認をしましょう!

通常は車両の引渡し当日に、売却金額が支払われることはありません。
大手買取店などでは3~4営業日や、1週間程度としていることが多いです。
平均すると3~7日程度で、銀行振込にて支払われるのが一般的でしょう。
買取業者の中には事前に相談しておくと、引き渡し当日または翌日の支払いや現金での買取に応じてもらえる業者もあります。
車を手放す上でいつ売却金額が振り込まれるのか不安になる方もいると思うので、査定時におおよその入金日を確認しておくと安心です。
振込みがなかった時にどうするか
もし振り込みがなかった時はまず買取業者に連絡を入れて、入金方法や入金日についてあらためて確認をしてください。
よくあるのは「入金忘れ」や「振込み手続きのミス」が多いので、入金が遅れても大きな問題にはならないでしょう。
ただし「すでに支払った」「車両に傷があったので減額してほしい」などといわれたら要注意です。
その場合は「国民生活センター」や「JPUC車売却消費者相談室」などに、相談しましょう。
車を売却する時に必要な書類の種類
車を売却する時の手順はわかったと思いますが、事前に準備しておくべき書類は何があるのかわからない方も多いでしょう。
まずは手元にあるのか確認しておくことで、なかった場合に準備する手間が省けます。
車を査定してもらう前にしっかり書類を準備してから進めるようにしましょう。
自動車検査証(車検証)

自動車検査証(車検証)は自動車の所有者を証明するものです。
もし自動車検査証がない場合は、自動車は売却することができません。
道路運送車両法では常に自動車の中で保管しておくことが義務付けられているので、大抵は助手席前のグローブボックスに入っています。
もし紛失してしまった場合は、運輸支局で再交付することが可能です。
紛失してしまったら?
自動車検査証の再発行手順
- 必要書類確認と作成:車検証再発行の必要書類
- 近くの陸運局(運輸局・支局)を探して手続き:全国運輸支局等の案内
- 車検証は即日で再発行:車検証代行サービスもあるので時間が無い方は利用してみましょう。車検証代行サービスの費用は、約3000~5000円程度です。
自動車税納税証明書

自動車税を納めた時にもらう証明書です。
自動車税を納めていなければ、未納分を納めないと自動車は売却できません。
紛失した時に再発行する場合、普通車は都道府県の税事務所、軽自動車は市町村役所で再発行が可能となっています。
また売却時には最新の納税証明書を用意しましょう。
紛失してしまったら?
自動車税納税証明書の再発行
- 普通車は税事務所へ問い合わせ:全国の税事務所一覧で確認
- 軽自動車は市町村役所へ問い合わせ
自動車納税が未納だったら?
- 自動車税未納していた場合は税事務所へ問い合わせ:全国の税事務所一覧で確認
自賠責保険証

自賠責保険の期限が過ぎていた状態では、自動車を売却することができません(名義変更が不可の為)。
通常はダッシュボードのボックス内に車検証入れと一緒に入っているでしょう。
紛失してしまったら?
紛失した時に再交付をするには保険会社に連絡してみましょう。
どこの保険会社か忘れてしまった場合は任意保険に入っている保険会社へ連絡します。
それでも保険会社がわからない場合はディーラーなどに問い合わせしてみましょう。
実印

軽自動車の売却であれば認印で問題ありません。
しかし普通自動車の場合は実印が必要です。
- 実印=市区町村で登録した印鑑
- 認印=シヤチハタ以外のもの
自動車の名義変更を買取業者に依頼する時の委任状や、譲渡証明書に必要となってきます。
名義人の印鑑登録証明書

実印が市区町村に登録されている印鑑だということを証明する書類です。
地域によって変わってきます、300円くらいの手数料ですぐに発行してもらうことができます。
これは2通用意しておきましょう。
さらに発行後3ヶ月以内のものが必要となるので、期限に注意してください。
また軽自動車の場合は必要ありません。
紛失してしまったら?
印鑑登録証を紛失してしまっていた場合は、役所で印鑑登録の廃止申請等をしてから新たな印鑑を登録する必要があります。
住民票の写し※住所が変更している場合

引越しをした時など、印鑑登録証明書と各書類の住所が違う時に必要です。
軽自動車の場合は必要ありません。
何回か引越ししているのなら、前住んでいたところの転出証明が必要となってくる場合があります。
住民票は1通300円ほどで、近くの役所などで取ることが可能です。
委任状・譲渡証明書

委任状と譲渡証明書は、
- 買取店に売却:売却先の買取店
- 下取り:ディーラー
でもらうことができます。
- 委任状=買取店に名義変更などの手続きを代行したことの証明する書類
- 譲渡証明書=自動車を譲渡した時に必要な書類
いずれも実印が必要です。
ただし軽自動車の場合は認印でも問題ありません。
自動車リサイクル券の預託証明書

自動車リサイクル券はリサイクル法に関わってくる書類で、車検を受ける時に必要となるものです。
こちらも車検証と車検証入れに入っていると思います。
紛失した場合は、対象サイトで自動車リサイクル券の預託証明書をプリントアウトしてください。
紛失してしまったら?
こちらからリサイクル料金検索から進めてください。
操作手順は「リサイクル料金検索の操作手順」で調べてください。
車を売却する時に必要な書類まとめ

ここまで紹介した書類で何が必要か、下記にまとめましたので確認してみてください。
普通車と軽自動車で、必要になる書類が少し変わってきます。
車の売却で必要な書類(普通自動車の場合)
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- 実印
- 印鑑登録証明書
- 住民票の写し※住所が変更になっている場合
- 委任状・譲渡証明書※売却先、下取り先からもらえます
- 自動車リサイクル券の預託証明書
車の売却で必要な書類(軽自動車の場合)
- 自動車検査証(車検証)
- 軽自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- 認印※シヤチハタ以外のもの
- 自動車リサイクル券の預託証明書
書類や必要なものは確認して、なるべく早めに揃えておきましょう。
紛失していたりする場合は、税務事務所に取りにいかなければないものなどもあり、少し時間がかかってしまいます。
あらかじめ確認して用意しておくとスムーズに手続きを進めることができるでしょう。
まとめ:車を売却する前に書類などを準備しておこう!
車を売却する前に手順をしっかりと理解して、必要な書類を準備しておくことで手続きをスムーズに進めることができるでしょう。
また何かトラブルがあってもすぐに対応することができます。
少しでも車を高く売りたいのであれば落ち着いて手続きを進める必要があるので、手順や必要書類を知っておくことはとても大切です。
準備万全な状態で査定を依頼するようにしてください!
では次に車を売却する時の税金について確認しましょう。
-
車を売却する時の税金は?還元される税金と支払う税金がある!
車の売却を考えた時に、どのような手順で進めていけばいいのかわからない方もいるでしょう。 たしかにはじめての車売却だと、何から始めればいいのかわからないかもしれません。 そこで「はじめて車を売却する初心 ...
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