車を少しでも高く売りたいと思うけど、「はじめての売却でどんな方法があるのかわからない」といったことはよくあることだと思います。
たとえば
- 車を売りたいけど何から始めたらいいのかわからない
- 車をディーラーで下取りに出すか買取店で売却するか迷っている
- 車一括査定サイトというのは高く売れるのだろうか?
- どの方法が一番高く車を売れるのか知りたい
など車をはじめて売却するような方は、このような悩みを持っていませんか?
たしかに車を売却したことない方の場合、どのような方法で売却したらいいのかわかないでしょう。
そこでわかりやすく説明するために、車の売却方法を大きく4つにわけて比較していきます
どの方法が一番向いているのか比較する参考にしてください。
車売却する方法は4つある
車の売却を考える時は人それぞれです。
たとえば以下のような時に車の買い替えを検討するのではないでしょうか。
- 新車に乗り換える
- 今より広い車に買い替える
- 急に転勤が決まって手放す
- 車に乗る機会がないから売る
しかし車は気軽に売り買いできるものではありません。
必要な書類や手続きも多く、多くの人は車の売却方法をしっかり理解していないでしょう。
車を売る方法は、4つにわけることができます。
車を売る方法は、おもに以下の4つです。
- ディーラー下取り
- 買取店で査定を受ける
- 車一括査定サイトを使う
- 個人間売買を
- 利用する
ではこれらの売却をわかりやすく表にしてみましたので確認ください。
項目 | ディーラー下取り | 中古車買取店 | 車一括査定 |
安心感 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
手間のかからなさ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
買取金額 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
合計 | ★は12個 | ★は12個 | ★は13個 |
それぞれオススメな方は、以下となります。
- ディーラー下取り⇒安心感が欲しい人
- 車買取店⇒下取りよりも手間がかかるが高く売りたい人
- 車一括査定サイト⇒どこよりも高く売りたい人
それぞれの特徴についてもわかりやすく解説していきます。
ディーラー下取り⇒手間はかからないが価格が安くなる

多くの人が車を売ると聞いて想像するのがディーラーの下取りだと思います。
車を買い換える時に査定を持ちかけられ、そのまま新車と入れ替えをしたという人も少なくないはずです。
そして下取りの特徴は「手間がかからないこと」です。
書類の用意や必要な手続きはディーラーがおこなってくれるので、その指示にそって進められば車を売却することができます。
メリットとしては、新しい車が納車されるまで今までの車に乗り続けることができること。
新しい車がきたら乗っていた車をディーラーに渡すだけ、車の売却というより車の入れ替えに近いイメージです。
なお下取り価格は新車の購入金額から差し引かれます。
またデメリットは、査定価格が安いことです。
ディーラーは新車販売がおもな仕事なので、中古車の買取はあまり得意じゃありません。
下取りで引き取った車は業者オークションに出すだけなので、相場に基づいた金額を提示されることがほとんどです。
さらに売るはずの車を新しい車の納車まで乗れるのは大きなメリットとなりますが、車の価値は走行距離が伸びるほど下落します。
そのためディーラー下取りは、査定価格を安めにしているのです。
たとえば納車が数ヶ月先であれば、下取り車の査定価格は数ヶ月後の下落を見越した金額になっているということです。
ただでさえディーラー下取りは安いのに、このようなこともあって査定価格はかなり安くなります。
買取店⇒下取りよりも高く売れる?

買取店といえば、ガリバーやビッグモーターなど「高価買取」を謳っている買取業者のことです。
これらの買取業者は全国に支店があるため、車を持ち込むだけで査定を受けることができます。
これが2つめの方法の「買取店の査定を受ける」ということです。
その最大の特徴は、店舗に車を持ち込むので車を売却するまでの時間が圧倒的に早いこと。
たとえば車を売却しようとガリバーなどの買取店に持ち込み、その場で商談が成立してそのまま車を置いて帰ったという話もあるくらい。
なぜそんなに早い買い取りができるのかというと、ガリバーなどの中古車買取店は中古車の売買をメインにしているので、ノウハウが豊富なのです。
自社で販売ルートを持っているため、常に最新の相場がわかっています。
また査定のポイントもしっかり把握しているため、すぐに適正価格を算出できるのです。
しかしデメリットとして、最新の査定価格で提示されるので遅くても1ヶ月以内に車を手放さないと査定価格が変わってしまいます。
車の買い替えで人気の新車に乗り換える場合、納車が2~3ヶ月先だとしても1ヶ月以内には売却して欲しいといわれてしまうでしょう。
もちろん買取店側も調整してくれるところもあります。
また買取店やディーラーに、納車まで代車を出してもらうなどで対応してくれたりもするでしょう。
なお高価買取とはいっても、相場価格を理解していない相手には相場ギリギリの金額を提示してくることもあります。
なので下取り査定をしてもらっている場合は、買取店に下取り額をそのまま伝えるのではなく、下取り額プラス10~20%ぐらいで伝えるといいでしょう。
メモ
(例)下取り査定額:100万 → 買取店に伝える希望買取額:110~120万
買取店で売却する場合はスピーディーですが、他の店舗の査定価格を確認できないまま手放してしまうこともあります。
その場合は提示された査定価格が適正価格かわかりません。
そんな時に大切になってくるのは、複数の買取業者から査定価格を出してもらうことです。
車一括査定サイト⇒高く売りたい場合に有効

車一括査定サイトを利用しても、車を最終的に売却する先はガリバーなどの中古車買取店です。
しかし店舗に車を持ち込んで買取査定をしてもらうよりかなり高く売ることができます。
車一括査定サイトの最大の特徴は、一番高く車を売れるということ。
車一括査定サイトは専用サイトから査定依頼を申し込みます。
そうすると車一括査定サイトと提携している数十社の中古車買取業者に、一斉に査定の依頼をしてくれるのです。
その後はそれぞれの買取業者とやり取りをして、申し込んだ買取業者の査定を受けます。
その業者ごとの査定結果を比較して、売却する買取業者を選ぶことができるのです。
買取店に持ち込んで査定を受けるのとは違って、複数の買取業者から査定価格を出してもらった上で価格を比較できるので安心でしょう。
ただし何社も査定を受けなければいけない分、車を売却するまでの時間は長くなってしまいます。
また査定価格はその都度変わってくるので、すぐに車を売却する必要があるのです。
そのため車買取店に売却するのと同じで、ディーラーに代車を用意してもらうなどの交渉をする必要があります。
見てわかるとおり、車一括査定サイトは正しく使うことで一番高く車を売ることができるでしょう。
個人間売買は難しいのでオススメできない

あまりない方法ですが、個人間で車を売買することも可能です。
書類を用意して必要な手続きをすれば、所有権を個人から個人に移すことができます。
通常は中古車売買に買取業者が介入すると、その会社の利益となる中間マージンが必ず発生するでしょう。
またその費用は利益だけとは限らず、整備費用やオークション出品費用など、中間マージンは十数万円かかるといわれています。
その分の査定価格は安くなり、販売価格は高くなるという仕組みです。
個人間売買ならそういうものがないので、車を売る側は査定価格以上で売却できますし、車を買う人は市場価格以下で車を購入することができます。
これだけ見るとメリットが多いように思えますが、個人間売買はすべての手続きを自分でおこなう必要があります。
またデメリットも多いので難しい売買方法となるのです。
その理由を詳しくみてみましょう。
個人間売買のデメリット「支払いトラブル」が多い
車の個人間売買は手続きが大変で、トラブルも多くなりがちです。
さらに車は高額なので、金銭トラブルも多くなりがち。
トラブルで一番多いのが支払いに関するトラブル。
たとえば「個人売買で車を売却したが、相手が期日を過ぎても支払ってくれず、連絡も途切れしまった」「友人と車の個人売買をして、車を渡したのにお金を払ってくれなかった」など支払いトラブルが発生しやすいのです。
先に決めた金額が満額支払われないうちに車を譲ってしまうと、その後連絡が取れないなどの事態が発生することも。
それ以外にも「譲った相手が名義変更をしてくれない」などの受け渡しトラブルも数多くあります。
そうなってしまうと自分の名義になったままで、自動車税の支払い義務なども発生します。
このように個人間売買はお互いの信頼関係が元となっているので、かなりトラブルが多くなってしまうのです。
また個人間売買でのトラブルは、裁判となる例も少なくありません。
こうした手間やリスクを考えると、買取業者に売却するのが一番いい方法といえるでしょう。
その中でも手間のかからなさはディーラーがダントツです。
次の車の納車準備と並行して手続きをおこなってくれるので、驚くほどかんたんに車を売却することができます。
ですがディーラーは中古車売買をメインとしていないことから、査定額は多少低くなります。
中古車買取店も書類の用意などはしてくれるので、手間がかかりません。
しかし中古車買取店は足元を見て、査定をすることが多いです。
また車一括査定サイトは独自の基準で中古車買取業者を判定しており、評判が悪い企業は提携しないなどの努力をおこなっています。
ただし車一括査定サイトは複数の業者とやり取りしなければいけないため、すこし手間がかかってしまうでしょう。
そのかわり買取金額は車一括査定サイトが一番高くなります。
では次にどの方法で車を売却したらいいのか自分に合っている方法を見つけましょう。
どの方法で売却にすればいい?迷った時の判断基準
車を売却方法がわかっても、どれを利用すればいいのかわからないと意味がありません。
その場合は自分が何を重視しているのかで、車を売却する方法は変わってきます。
そこで「ディーラー下取り」「買取店」「車一括査定サイト」の、どれが向いているのかを詳しく紹介しましょう。
まずは下記を確認してください。
- ディーラー下取りが向いている⇒とにかく手間をかけたくない
- 買取店の査定が向いている⇒下取りよりは手間がかかっても、高く売りたい人
- 車一括査定サイトが向いている⇒とにかく一番高く車を売りたい
ではそれぞれを詳しく解説していきましょう。
ディーラー下取りの場合「とにかく手間をかけたくない」

ディーラー下取りの特徴は以下のとおりです。
- ディーラーが面倒な手続きを行ってくれる
- 新しい車が納車されるまで今の車に乗ることができる
- 買取価格は一番も安い
このようにディーラー下取りは「とにかく手間をかけたくない人」に向いているといえるでしょう。
ディーラー下取りは、新車を購入するディーラーにそのまま車を引き取ってもらう方法です。
そのため下取り価格は、そのまま新車の購入価格から差し引かれてお金の移動も最小限で済みます。
さらに下取りに出した車は、新しい車の納車まで乗り続けることができるため、代車を用意してもらう必要もありません。
面倒事が一切ないので、車を売却方法がよくわからない人にはオススメです。
しかし手軽さの反面、買取価格は安くなります。
車はかんたんに売却できる方法ほど、買取価格は安く傾向があります。
手続きを代行してもらうだけコストが発生するので仕方ないでしょう。
買取店の査定が向いている人は「すぐに手放したい人」

買取店の査定は以下のとおりです。
- 買取店舗にて査定を受ける
- 中古車売買をメインとしているので査定価格は高い
- すぐに契約を迫られる場合がある
このように買取店の査定は「すぐに車を手放したい人」に向いているといえるでしょう。
買取店は中古車売買をメインとしているため、とにかく手続きが早く査定価格の算出も素早いのが特徴です。
場合によっては、1日で車を手放すことができます。
転勤や急な引っ越しなど、すぐに車を手放したい人にはオススメの方法といえるでしょう。
しかし相場価格を知らないまま買取店にいってしまうと、その場で契約を迫られることがあります。
ディーラー下取りは査定価格が高いですが、相場価格を知らないと足元を見た査定価格が提示されることもあります。
事前に下取り査定をしてもらった人は、+10~20%上乗せした金額を車買取店に伝えましょう。
車一括査定サイトが向いている人は「とにかく高く売りたい人」

車一括査定の特徴は以下のとおりです。
- 複数の買取業者に同時に査定が依頼できる
- 買取業者が出張査定をしてくれる
- 業者同士を競わせるので複数の買取業者とやり取りが必要
このように車一括査定サイトは「一番高く車を売りたい人」に向いているといえるでしょう。
車一括査定サイトは専用サイトで、複数の買取業者に査定依頼をするものです。
車一括査定サイトは業者同時の競争心をうまく利用して、高値を引き出すことができるサービスとなっています。
また買取業者は自宅に出張査定してくれるため、強引なセールスにあうことがありません。
複数社の査定を受けられるため、一番高い査定価格を提示してくれた買取業者がわかるというメリットもあります。
こうした理由から車を高く売ることができるのです。
しかし複数の買取業者の査定を受けるのは、それだけやり取りや交渉することが増えるということです。
買取店に査定を依頼するよりも売却する日数も長くかかるというデメリットもあります。
とにかく車が高く売りたいという人には、一番オススメできる方法です。
どの方法で売却するか迷ったら「車一括査定サイト」

ここまで車を売却する方法について詳しく解説しました。
その中でも一番オススメな方法は「車一括査定サイトで売却すること」です。
なぜならディーラー下取りと比べて数十万円も高く売れるから。
数十万円も査定価格が変わるなら手間をかけてもいいという人もいると思います。
それに車を売却するまでにかかる日数も、買取店と比べたとしても数日しか変わりません。
車を売却するタイミングが決まっていれば、少し早めに行動するだけで高く売れるのです。
車一括査定のデメリットは理解しておこう
ここまで読んでいただいた方は、車一括査定サイトが一番オススメの方法とわかってもらえたと思います。
車を売る人の多くが、できることなら少しでも高く売りたいと考えているはずです。
しかし車一括査定サイトにもデメリットがあります。
その車一括査定サイトのデメリットは以下となります。
- 申込後に電話がたくさんかかってくる
- スケジュールの調整をしなければならない
- 地域によって買取業者を複数選択できないことも
- 申し込みに少しだけ時間が必要
それぞれの項目について詳しく解説していきましょう。
申込後に電話がたくさんかかってくる

車一括査定サイトは申し込みをすると買取業者から電話がかかってきます。
その理由としては、複数の買取業者に査定を依頼しているから。
しかも多すぎると感じるほど電話がかかってくるのが実情です。
その理由は、先に査定日を取り付けた業者ほど車を買い取れる確率が上がるからです。
とにかく他社より先にアポイントを取りたい業者が必死になって何度も電話をかけてきます。
これに関してはどの業者も一生懸命に営業をしているだけなので、仕方ないと諦めるしか方法がありません。
しかし対処法もあります。
それはかかってきた電話で査定日を決めてしまうことです。
買取業者はアポイントを取れば電話をかけてくることがありません。
たとえば5社に査定を依頼したら、各社最低でも1度は電話をかけてきます。
電話に出ないと5社が何度も電話をかけてくるのでしつこく感じます。
しかし1回目の電話で日程を決めてしまえば、かかってくる電話を5回で済ませることが可能です。
スケジュールの調整をしなければならない

複数の買取業者に査定依頼するということは、何度も査定を受ける必要があるということです。
各社はなるべく早めに査定をさせてくださいといってきます。
そこでスケジュール調整する必要が出てきます。
これが2つ目のデメリットです。
この対処法は、先に候補日をいくつか出しておくこと。
車一括査定サイトの申し込みをする前に都合のいい日程を確認しておいて、その日程で査定を依頼するのです。
買取店としてはなんとしても車を買い取りたいので、ほとんど予定を合わせてくれます。
万が一のことを考えて候補日は2つほど用意しておけば完璧でしょう。
地域によって買取業者を複数選択できないことも

その中から査定依頼先を選んで申し込むという仕組みです。
そのため申し込む地域によっては提携している買取店が少なくて、複数の買取業者に依頼ができないという場合があります。
これが3つ目のデメリットです。
都心部であれば心配はありませんが、山間部や離れ小島などまわりに買取店が少ない地域は提携している店舗が少ないかもしれません。
車一括査定サイトを使っても、その地域に買取店がなければ意味がありません。
この時の対処法は、「車買取オークションを利用してみる」ということです。
車買取オークションというのは、提携している近くのガソリンスタンドで査定をしてもらい、その後オークションに出品して競売にかけるという方法となります。
査定をしてもらうのはガソリンスタンドなので、買取店が少ない地域でも対応してもらえる可能性があります。
申し込みに少しだけ時間が必要

4つ目のデメリットは、申し込みに少しだけ時間が必要ということです。
どのサイトでも数分で申し込みができるようになっています。
それでも「住所、氏名、電話番号」は必須入力項目になっているので、多少の時間は必要です。
また車一括査定サイトによっては、「現在乗っている車の車種や年式、走行距離」を入力する必要があります。
この場合はあらかじめ手元に車検証を用意しておくようにしましょう。
それでもわからなければ、おおまかな数字の入力でも大丈夫です。
なぜなら最終的には買取店が出張査定をして、査定する時にチェックするから。
走行距離に関してはメーターの写真を撮っておくなどもおこなっておきましょう。
質問に対する答えをさきに用意しておくことがポイントです。
オススメの車一括査定サイトを徹底検証

オススメの車一括査定サイトを2つ紹介します。
- ユーカーパック:買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- かんたん車査定ガイド :JADRIで認可された買取業者のみに厳選
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分。
どの車一括査定サイトも共通している点は「個人情報を入力すること」です。
つまり買取業者からの電話は避けられません。
そのため電話がかかってくることを想定して、自分にあった車一括査定サイトを利用すべきです。
なのでより厳選した買取業者を紹介します。
ユーカーパック
ユーカーパック は「オークション形式」を採用している車一括査定サイトです。
ユーカーパックのメリットは電話がかかってこない点ですが、2,000社以上もの車買取業者と提携しています。
ただしユーカ―パックの提携している業者の中で、「大手買取業者は少ない」という欠点もあります。
大手買取業者が少ないので、買取価格が高くなるのか少し不安があるかもしれません。
かんたん車査定ガイド
「 かんたん車査定ガイド 」の特徴は、JADRIと言われる中古車の流通を健全とする団体に参加している買取業者のみと提携しているところです。
最近はあまりありませんが、悪質な買取業者も存在しています。
しかし「かんたん車査定ガイド」は提携している買取業者の数を絞って、信頼できる買取業者だけと提携しているのです。
これらの車一括査定サイトは、申し込みにかかる時間も2分程度なのでかんたんに申込みを完了させることができます。
思っていたよりも、高く売却することができるはずです。