車を売却しようと思った時にまず思いつくのは、ディーラーで下取りをしてもらうといったことではないでしょうか?
たしかに車をあまり売却したことがない場合は、それ以外の方法を知らいことが多いです。
しかしディーラーの査定価格が安くなってしまうということをご存じですか?
たとえば
- ディーラーの査定価格が安い理由は?
- ディーラーの下取りと買取店で売却するのはどっちがいいの?
- 買取店なら高く売却できるの?
など車をディーラーで売却すると安くなってしまうのか気になりますよね?
そこでディーラーの下取りがなぜ査定額が安くなってしまうのか、下取りと比べて買取店での売却はどうなのか、を詳しく解説していきます。
少しでも賢く高く車を売却したいのであれば、この記事を読んで自分にあった高く売れる方法を見つけてください。
買取店で売却するのとディーラーでは何が違うの?
車を売却する場合、ディーラーに売るか買取店に売るかの二択となることがほとんどです。
そうなった時に知りたいのは、どちらがどのように違うのかでしょう。
たとえばディーラーと買取店のどちらに売るのかを考えた時、以下の3つが大きな違いとして挙げられます。
- 買取価格
- 安心感
- 手間
それぞれの違いをわかりやすく表にまとめました。
比較項目 | ディーラー | 買取店 |
買取価格 | 安い | 高い |
安心感 | 安心 | 大手なら安心 |
手間 | 手間はかからない | 少し面倒 |
それぞれに関して、詳しく解説していきましょう。
買取価格は「買取店」の方が高い

買取価格はディーラーと買取店の一番大きな違いです。
ディーラーの方が買取価格は安く、買取店の方が高くなるという傾向があります。
具体的にどれくらいの違いがあるのかをわかりやすくするため、同じ車を売った時の買取価格を比較して下記にまとめました。
車種 | ディーラー | 買取店 | 差額 |
トヨタ プリウス | 161万円 | 179万円 | 18万円 |
トヨタ アクア | 49万円 | 55万円 | 6万円 |
ホンダ N-BOX | 73万円 | 94万円 | 21万円 |
日産 エクストレイル | 129万円 | 171万円 | 42万円 |
※ディーラーはトヨタの下取り価格シミュレーションを参考
※買取店は グー買取 の結果を参考
これを見てわかると思いますが、どの車もディーラーの方が査定価格が安いという結果となっています。
ただしディーラー査定価格の算出をしたトヨタのサイトは、走行距離を入力する項目がありません。
そのため走行距離によってはもっと安くなる可能性があります。
また買取価格が安くなってしまう理由は下記を確認ください。
- ディーラーは「買取」をするのではなく新車購入の「下取り」のため
- ディーラーの主な仕事は「新車の販売」のため
- ディーラーは下取りした車の再販ルートを持っていないため
それぞれに関して少し説明しておきます。
ディーラーは「買取」ではなく「下取り」だから安い
車を売却するということは変わりませんが、ディーラーは車を「下取り」します。
下取りは中古車として買取るのではなく、新車の実質的な値引きとして引き取っていることです。
そのため値引きの代わりに引き取りをしているので、査定価格があまり高くありません。
この時下取りはノーマルに近いほど高評価とされ、オプションパーツなどはマイナス査定となります。
逆に買取の場合は、オプションパーツなどはプラス査定となります。
ディーラーは「新車の販売」がメイン
ディーラーは新車を販売するのが仕事です。
新車の販売をメインとしているため、中古車の買取は分野外となります。
そのため中古車の買取や販売を仕事としている買取店より、査定価格が安くなってしまうのです。
またディーラーは販売されている新車の知識は豊富ですが、中古車の査定ポイントなどのノウハウはあまり持っていません。
逆に買取店はノウハウも豊富で、自信を持って査定価格の提示することが可能です。
しかしディーラーが新車を販売するためには、お客さんが乗っていた車を処分しなければいけません。
そのために行っているのが「下取り」です。
ディーラーは再販ルートを持っていない
このようにディーラーはそもそも中古車の取り扱いに慣れていません。
販売しているのも新車がメインのため、下取りで引き取った車の再販ルートを持っていないのです。
なので系列の中古車販売店で売却するか、業者が参加するオークションで販売するしかありません。
このような手間が再販コストとなり、高価買取ができないのです。
逆に買取店は中古車の販売がメインなので、買い取った車の再販ルートを全世界に持っています。
たとえば日本車の需要が高い海外に輸出することも可能です。
日本では人気がない低年式車や過走行車でも、海外では日本車というだけで高く売れます。
なので買取店はどんな車だとしても、ディーラーより高額査定を提示することができるのです。
これがディーラーの査定価格が安く、買取店の査定価格が高い理由といえます。
「ディーラー」の方が安心感はある

車を売却する時の安心感は、買取店よりディーラーの方が優れているといえます。
なぜなら新車を購入するディーラーで下取りまでしてくれるため、購入も売却も担当する営業マンは同じです。
そうなるといろいろな質問を気軽にできるので、ディーラーの方が安心できるでしょう。
反対に買取店ですが、大手企業なら問題ありません。
上場企業であれば営業マンの対応もしっかりしているため、安心して車を売却できます。
しかし小さな買取店などは担当する営業マンによって対応が変わる可能性があります。
大手企業と違って対応マニュアルもないところもあるため、人によってはトラブルとなるケースもあるでしょう。
たとえば再査定などによって後から減額されたということもあったりします。
このようにディーラーと大手買取店であれば安心感は同じくらい、小さな買取店は場合によっては安心できないかもしれません。
「ディーラー」の方が手間はかからない

車を売却する手間と時間を比較すると、買取店よりディーラーの方が優れています。
なぜならディーラーは新車の購入と平行して、乗っていた車の処分をしてくれるからです。
さらに同じ店で一連の手続きができるのと、担当営業マンが同じなので新車の納車スケジュールとの調整もかんたんです。
逆に買取店の場合、新車の購入とは別に手続きをおこなう必要があります。
さらにディーラーと買取店を往復しなければいけないこともあり、書類の記入もそれぞれの店舗でおこなう必要があります。
ディーラーならば手続きをすべて代行してもらえるという意味では、ディーラーの方が手間がかからないといえるでしょう。
どちらが向いているのか

次はタイプ別に、それぞれがどんな人にどちらが向いているのか説明します。
ディーラーや買取店が向いているのは以下の人です。
ディーラーが向いている人
- 新車を購入するため売却したい
- とにかく手間なく車を売りたい
- 高く売れることより安心感を優先したい
買取店が向いている人
- 新車の購入はしないが車を売りたい
- 少しでも高く車を売りたい
それぞれを詳しく説明していきましょう。
ディーラーで買取が向いているのは?
まずディーラーで一番優れているのは「手間がかからない」ことです。
新車の購入と同時に手続きができるので、たくさんの方がかんたんと感じるのがディーラーでの売却でしょう。
営業マンの指示どおりにしていれば、新車に入れ替えることができるので面倒が嫌いという人には向いています。
またディーラーは基本的に新車を購入する時でないと売却できません。
そのため新車を購入するために車を売ろうと思っている人に限定されます。
ディーラーによって新車値引きの代わりに、下取り価格を上乗せしてくれることがあります。
新車購入時はディーラーでの下取りを検討するのもいいでしょう。
ただしディーラーは買取店に比べて買取価格が安くなってしまいます。
なぜならディーラーはあくまで新車を販売するところ。
たとえばトヨタ車をトヨタのディーラーに売る場合は、買取店と同じくらいの査定額が提示されることもあります。
しかし他社の車を売ろうとすると査定価格はかなり低くなってしまうので注意しましょう。
買取してもらうのが向いているのは?
買取店は中古車の買取に特化した店のことをいいます。
買取店は新車の購入がなくても売却ができるので、転勤や急な引っ越しで車を売りたいといった場合は買取店を利用した方がいいでしょう。
買取店の一番いいところは「買取価格が高い」ことです。
買取店は中古車の売買をメインとしているため、査定のノウハウが豊富です。
そのため下取りとは違った箇所もしっかりプラス査定してくれます。
ディーラーの場合はノーマル以外マイナス査定となるため、エアロなどのパーツを付けている車は買取店がオススメです。
また低年式車や過走行車も買取店であれば高価買取をしてくれる可能性があります。
大手企業であれば手続きを代行してくれたり、不明点は丁寧に質問に答えてくれたりするので安心感も問題ありません。
ただし小さな買取店は、担当する営業マンによって変わってきます。
強引なセールスにあったり、契約後に再査定されて減額をされたりするケースもあるので、慎重に買取店は選ぶようにしましょう。
ディーラーと複数の買取店を回って比べよう

車の査定はどこでも何度でも無料です。
ディーラーでも査定は無料ですし、買取店ならいつでも査定してくれます。
そこでまずはディーラーに査定してもいましょう。
なぜなら先にディーラーの査定額を聞いておき、それから買取店の査定を受けるのです。
また買取店の査定は複数社回りましょう。
何店舗も回ることで価格競争が生まれて、査定額がどんどん上がっていきます。
買取店は高価買取といいますが、できるだけ利益を大きくするために最初はなるべく安めの査定価格を提示してきます。
たとえばディーラーよりは少し高いけど、限界価格ではないという絶妙な査定価格を伝えてくることが多いです。
そのため複数の買取店をまわって査定額を調査して、本当の限界価格を引き出すのがオススメです。
しかし買取店を何社もまわるのは大変と思ったかもしれません。
たしかにディーラーにいって、買取店を複数社まわるとなると1日では足りません。
何日も査定のために時間を使うのは難しいでしょう。
そこでオススメな方法が車一括査定サイトです。
車一括査定サイトを使えば、一度の申し込みで複数の買取店に査定を依頼することができます。
そのため何社もまわって車を査定してもらう手間が省けるのに、価格を比較できて高く売れるメリットです。
買取店で売却するなら一括査定サイトがオススメ
オススメの車一括査定サイトを2つ紹介します。
- ユーカーパック:買取業者からの電話がない、申込み直後に買取相場を知ることができる
- かんたん車査定ガイド :JADRIで認可された買取業者のみに厳選
実際にこれらの特徴はすべて各車一括査定の「強み」といえる部分。
どの車一括査定サイトも共通している点は「個人情報を入力すること」です。
つまり買取業者からの電話は避けられません。
そのため電話がかかってくることを想定して、自分にあった車一括査定サイトを利用すべきです。
なのでより厳選した買取業者を紹介します。
ユーカーパックとは?
ユーカーパック は「オークション形式」を採用している車一括査定サイトです。
ユーカーパックのメリットは電話がかかってこない点ですが、2,000社以上もの車買取業者と提携しています。
ただしユーカ―パックの提携している業者の中で、「大手買取業者は少ない」という欠点もあります。
大手買取業者が少ないので、買取価格が高くなるのか少し不安があるかもしれません。
かんたん車査定ガイドとは?
「 かんたん車査定ガイド 」の特徴は、JADRIと言われる中古車の流通を健全とする団体に参加している買取業者のみと提携しているところです。
最近はあまりありませんが、悪質な買取業者も存在しています。
しかし「かんたん車査定ガイド」は提携している買取業者の数を絞って、信頼できる買取業者だけと提携しているのです。
これらの車一括査定サイトは、申し込みにかかる時間も2分程度なのでかんたんに申込みを完了させることができます。
思っていたよりも、高く売却することができるはずです。
まとめ:なるべく簡単に高く売れる方法を選ぼう
ここまでディーラーの車買取と買取店の違いを説明してきました。
ディーラーや買取店もそれぞれメリットとデメリットがあるので、自分の合う方法を選択するようにしましょう。
最後に重要なポイントをまとめましょう。
- 車を売る方法はディーラー下取りor買取店で買取
- より高く売れるのは買取店
- 手間をかけずに安心できるのはディーラー
- ディーラーと買取店をまわって査定価格を比較することがオススメ
- 複数の買取店に査定を依頼できるのが「車一括査定サイト」
これらを踏まえて自分が何を優先するのか考えて選ぶようにしましょう
通常は車を売るために書類の記入や面倒な手続きが数多くあります。
より手間をかけずにかんたんにできるのはディーラーですが、査定価格は買取店より安くなります。
また大手の買取店なら手続きの代行もしてくれるので、できれば買取店を利用したいところでしょう。
しかしそれだけでは不十分なので、少しでも高く売りたいなら複数の買取店に査定を依頼してください。
自分ですべての買取店に申し込みをするのは手間がかかるので面倒ですが、車一括査定サイトを使えば1回で済ませることができます。
車一括査定サイトを使えば相見積もりが手軽にできるので、ぜひ利用してみてください。